街から近からず、遠からず


10年ほど東京で働いていた美容師さんが、生まれ育った読谷村に帰ってきて、地元で店を開いた。Uターンの理由を尋ねたら、ひと言。「海がいいんです」。「予約がないときは屋上で海を眺めています。休みの日はシュノーケル。1日中ぶかぶか浮いているだけで楽しい。冬でも海に入ります」。
うっとりと、そういう。護岸工事や埋め立てが進む一方の本島西海岸で、ここはまだ自然の砂浜が残っているほうなのだ。「海の色は特別だし、読谷はなにか惹かれるものがあるね」といった移住者もいる。私自身もそうだが、本島中部・西海岸に面した読谷には、海や空気感に惹かれて移り住む人が実際のところ多い。以前、読谷村役場の人に座喜味城跡を案内してもらったとき、役場から城跡へ向かう途中で彼がこんなことをいっていた。「この辺はいい”気”が集まっているんですよ」。

海

役場の場所に村のこだわりがあるという。米軍のパラシュート降下訓練に使われていた読谷補助飛行場。この敷地内には役場のほか、球場や文化センターなどがあり、この村のひとつの特徴を現す光景が広がっている。「基地内であろうと村の中心地に公共施設を」と基地返還を訴えながら建てられたのだが、当時の村長は、方位・方角からみてそこが最適地という風水の発想をも米軍に伝えた。美しい赤瓦屋根をかぶり堂々と建つ役場周辺の、なんとも広大なサトウキビ畑や空や道路、そこで畑仕事をするオジイ、タイ焼き屋台のおじさん、紅イモ掘り体験にくる子どもたち……。ここに流れる”気”は、街ではエネルギーをつかみきれない人を引き寄せるのに充分なのだ。

そんな環境のなか、村が「文化村づくり」を掲げてきた背景もあって、村内には陶芸家や琉球ガラス職人、版画家など多くの芸術家が工房やアトリエを構えている。また琉球古典音楽や青年団エイサーなどもとりわけ盛んで、祭にかける村民の情熱は独特の強さを感じる。住んでいれば、やちむん市や行事などで文化に触れる機会も自ずと多くなり、人によってはこの村とつながっていくきっかけにもなるだろう。さて、暮らしの細々とした面はどうか。まずは住む家だが、需要が多いのか、アパートや住宅が次々と建てられているし、賃貸アパートなら家賃にしては広めの物件が意外にあっさり見つかるかもしれない。ただし建物や雰囲気だけでなく、塩害や津波、家畜の匂い、米軍用機の飛行ルートなど、周辺環境にも注意が必要だ。

本島各地にできているような大型ショッピングモールはなく、海産物店や居酒屋が並ぶ通りは、ひと昔前の田舎の匂いがする。人口数では市制をとることができるにも関わらず、村のままでいる村民性を表しているのか、都市化ということにそっぽを向いている感さえある。そういえば、新聞の折り込みチラシで、自分の孫が生まれてうれしい感想文を、広告表示よりよっぽど大きい扱いで掲載していた店もあった。街暮らしに慣れた人は不便や退屈を感じるかもしれないが、ショップならば、丁寧な仕事をするパン屋さんだとか、器と雰囲気とスタッフの笑顔がすてきな泡盛パプだとか、上品な味の手打ち木灰沖縄そばを食べさせてくれる店だとかが、ごく静かに存在する。

あれこれ貪欲に求めなければ、スーパーはあるし、総合病院はなくても各科の医院があり、インターネットや携帯電話を使うのにも困らない、といったほどよい環境。私が那覇から引っ越すとき、「読谷は地域の結束が強く、よそ者を受け入れてくれなさそう」という那覇人もいたが、ほかの移住者からもそんな声は聞かない。農家の方が野菜をわけてくれたりするのもありがたいし、すれ違う人と言葉を交わすことも多い。まあ、なんだかんだいっても、ちょっと車を走らせれば、街にすぐ出ていける距離であると同時に、渋滞と早起きの覚悟があれば、浦添や那覇まで通勤も可能という、この村の立地条件も、元都会生活者にはほどよいのだろう。ところで、読谷育ちの人にはなんでもないことでも、那覇から移り住んだ者にとって予想外だったのは、風だ。東シナ海に突き出た恰好の海辺の村。

海

大きなビルも、大きな山もなく、風を遮断するものはない。常に吹く風は、夏にはうれしいが、秋の台風や、風音が耳につく冬風、強風が連れてくる寒さは想像以上である。だが、嵐のような時が去った後、陽光が海に豊かな色をつけていくときには、いつも風がこの村の隅々までを浄化していってくれたのだという気がしてくる。晴天に恵まれた日、解き放たれる空気感はこの海辺の村でしか味わえない種類のものだ。街から少し離れたぶんだけ、混み合うモノがなく、空間が広く、風通しがいい土地。海色や大空や風の匂いをそばに感じる暮らしがある。


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